一帯一路とデジタル経済圏 について

デジタル経済

中国の一帯一路の発展ということで 現在の 習近平政権において一番の目玉 政策であると言えます。

一帯一路は 2012年頃からスタートし 現在で10年の歳月を過ぎましたが ヨーロッパと中国を結ぶ鉄道網 は完成しており多くの コンテナ貨物が鉄道を通じて ヨーロッパとの取引を行っているというのが ニュースになっておりました。

これは海のシルクロードというものと陸のシルクロードという2つのシルクロードを完成させるということが大きな目標であるということからスタートした内容です。

ただこのインフラ開発に関しては結構 いろいろ 論議を呼んでおりますが 中国の開発銀行や中国の投資銀行が 資金を貸し出し その内容を聞けば 人民元建てで貸し出しているようですが 返済に関しては 外貨ドルで返してほしいというような要求でこのインフラ開発を行っているということです。

 

実はその部分に結構無理があり 債務の罠 などと言われ 高い金利で資金を貸し出しているためにこのことに関しては 国際開発援助としてそれが良いのか悪いのか などと論議される次第です。

 

ただある 意味 デジタル貿易や デジタル経済圏というものが発展したのは事実であります。

よくこの例えになるのがスリランカの港が中国の銀行に抑えられたというような話が ニュースで話題になっておりますが それを引き受けた政府は政治家は仕事が終われば関係がなくなるのでその時の勢いで調印してしまうという傾向が結果 次の世代に問題を起こしていると言えます。

政府の借金は政治家とは関係がないという世界かもしれませんが借金を負った国家はその借金問題をどうやって返済するかというのが 未来の借金となり その問題を解決することが非常に困難な状況に陥っているとも言えます。

ですから 急激な投資や開発というものは非常に魅力的なものかもしれませんが 経済レベルに適用できていない 途上国にとっては これは非常にリスクがあることになっています。

ただ そのインフラを使って ビジネスをしている一般の商売人にとっては実は メリットは出ていると言えます。

交通網が便利になったことにより 物流 速度が上がり 今まで商売として取り扱うことができなかった商材もこのインフラ も を使って取り扱いが可能になるとも言えます。

中国からヨーロッパまでの移動が鉄道を使えば1週間ほどで問題なく届くということになれば これは 例えば 船便で中国から日本に出すのと同じぐらいのリードタイムで荷物が届くことになります。

つまり 鉄道 という 24時間 移動が可能でしかも 速度が 船より速いわけですから メリットは出るわけです。

船舶でヨーロッパに荷物を運ぼうと思えば 1ヶ月単位の話になりますが それが10日前後になれば 近隣国との貿易と何も変わらなくなり サプライチェーンに対しても大きな影響力を与えるようになります。

そのような状況が生まれておりますので確かに デジタル貿易デジタル経済圏という 恩恵は受けていると思います。

また それを決済するコントロールする部分でインターネットが最大限に活用され 情報ネットワークによって管理されているということは確かに特筆すべきことだと言えます。

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